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2005年6月22日 (水)

ハトゥンウーマ南壁登攀

6/22 ハトゥンウーマ南壁登攀

4:00起床 うー
「タイメーさん朝です」
「天気えーのー?」
実は2:00ごろオシッコで起きたときは曇り
なので今日はダメって思ってました
うーむ好天なら登りに行くしかない、ブツブツ(寒い)

オートミールの朝食pent_079
コシネロさん朝早くですんませんでした

4:53出発pent_083

GPS見ながら月夜の中モレーンを歩きます
実は結構シンドイ

6:59 取り付き下アイゼン装着地点着
昨日から気になってたのが
「7.7mmの激細いロープってタイブロックで登れるんやろか?」
(タイブロック:ロープにカラビナとセットで装着して上には自由に移動できて
下方にはカム効果で落ちないようになっている器具、小型軽量)

7:21登攀開始
1P目 前日セットした50m分の固定ロープの登攀
当然私から
危惧していた固定ロープでの登高
やはりタイブロックの効きが悪い、って言うか効いていない
思いっきり体重が掛かっていると下にはずれない
つまり止まっているんですが、
少しでも加重が抜けると
あっという間にストンと滑り落ちます
その状態ってのはほぼ確保されていない
「とっても危険な」ってことです

登ってる途中で必死にオツム回転させて
その問題のタイブロックのカラビナ差し込む穴に
もうひとつカラビナ(それもハーケンが4枚重りになってる)を通しました
これで一応効きがマシになった感じ
ヒーコラ言いながら1P目終了点まで到達
Sマンはプルージック(ロープに輪になったヒモを巻きつける方法)で登ってきましたpent_002

日本で売ってないロープなんぞ嬉しがって使うからコーなる!
ってぇー見本ですなー(分ってまんがな)

2P目 Sマンリード 55m
凹角とチムニー状から雪壁へ
かなりムズイpent_003
バイル使ったり両手使ったり
中間支点はエイリアン、スクリューハーケン、ハーケン
終了点はスノーバーとバイルシャフト

3P目 大明リード 55m
雪壁雪田一部氷
まあ単調 ただしラッセルがシンドイpent_080
中間支点は冗談みたいなエイリアン一個(効いてません)
この時点で装備のエイリアン4個すべてが凍り付いて作動不良に
(私って整備マジメで有名です、ハイ)
使ってないけど0.5と0.75サイズのキャメロットは全く問題なし
つまり今後二度と氷壁にはエイリアン持ってきません
終了点はバイルシャフト2本

4P目 Sマンリード 55m
雪壁 岩壁 
右の氷登ればえーものをわざわざ左の岩を登るpent_004
なのでかなりムズイ っていうかデリケート
支点はハーケン、スクリュー
終了点は穴を掘って下の層にある氷にスクリューハーケン2本とバイル

5P目 大明リード 55m
またしても雪壁pent_083
まあ上がサラサラの小型コンペイトウみたいな雪で
その下が岩だったり氷だったりして油断できないけど
ラッセルが厳しく(足場固めるのが難儀ぃー)
数歩毎にゼーハーゼーハー
終了点は側壁にハーケン2本

6P目 Sマンリード 30m
雪壁雪田一部氷
ラッセル pent_004
最後に凹角に大きく立ちふさがる垂壁があり
左側は薄い氷のカーテンとベルクラ
取り付きから双眼鏡でここのことは分かってはいたが
これは登れないと判断pent_084
右側の凹角に回りこむことにしてピッチを切る
中間支点スクリュー1本
終了点 スクリューハーケン2本

7P目 大明リード 15m
チムニー 氷
凹角左側が岩で右側が硬い氷のほぼ垂壁
狭くてバイルが振りにくい
中間支点スクリュー3本
最後の乗り越しでスクリューが無くなり
3本目にテンションを掛けてロープでおろしてもらう
pent_085すごく疲れた
高度の影響か垂直での登攀は極めて疲れる
心臓に酸素が回ってこない感じ
支点にテンションを掛けて休まないと動けない

交代してSマンがリード
3本目までトップロープで登攀
4本目のスクリューを設置したところで
Sマンもこのピッチ極めて疲れたと訴える
今日の登攀活動を終了する

確保している大明が右下に見える岩壁の基部のルーフ状(顕著なオーバーハング)
に目をつける
そこにテントがなんとか張れそうなので
Sマンをトップロープ状態で降ろしていき偵察してもらう

Sマンがそのルーフ状のテラスの整地をする
奥行きは1.5m 幅2。3m 高さ0.8mぐらい
天井は45度の傾斜で傾いている

17:00アライテントをムリヤリ建てるpent_013011
意地でもテント泊というのが今回のポリシー
体力の消耗を避けるほうが重さ700gの増加に勝るとの考えです
ハッキリ言うとひざ抱えてのビバークが嫌いなだけやけど・・・

テラスの奥側(山側)にギア類を押し込んだ
テント内はテントマットがやや重なる感じ
テント入り口は岩壁に向かって右側にある
pent_016入り口から入って奥で谷側にSマンが足をやや曲げて座り
pent_086 大明は頭を入り口体を山側にして寝た状態(頭つかえて体起こせない)
落ちるのが怖いので二人ともハーネスからシュリンゲを伸ばしカラビナでロープに連結した
テントの山側二箇所も気分で固定
大丈夫と思い込むのが肝要ってことで
服はアウターまで着たまま靴も履いたままハーネスもつけたまま
つまりマンマですな

テント場はSマン高度計で5385mGPSは入らない
取り付きが5100m弱程度なのでこの1日で300m程度登ったことになる
疲れてはいるが二人ともボロボロという訳ではない
pent_020水を作ってスープを飲んで
アルファ米おじやを食った

明日の水も作る必要があります
二人とも既に1回づつアクロバチックに体入れ替えてテント外に立ってオシッコしてます
足元はスッパリなのでそんなに遠くまでは放水は出来なかったりして・・・
「んー雪が枯渇してきたなー
Sマンお前のションベンは飲みたくないしなー」
と言いつつ徐々にテント本体の下にある雪に手を出していくしか
ってことで入り口付近(大明の頭の下)の床が沈下していくことに

天気はだんだんと崩れていって
最後は雷の鳴る雪模様
下界は真っ白ですpent_011
(んなのアリかよー?ここは鉄板で快晴のはずやろがー!
10ソル払ってるんやでー 金返せ!)

寝袋に包まって寝るっきゃないでしょ
(そんなに寒くなかった)
明日は明日の風が吹く〜(吹いてくれたら困るけどー)

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コメント

 やっぱりクライミングシーンの写真は面白いですね。大変だったようで今更ながら無事のご帰還をお祝いいたします。

投稿: jaras | 2005年7月 3日 (日) 06時42分

 やっぱりクライミングシーンの写真は面白いですね。大変だったようで今更ながら無事のご帰還をお祝いいたします。

投稿: jaras | 2005年7月 3日 (日) 06時42分

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